続・8年前の「相撲」を発見
前回の続きです。旭天鵬優勝場所の「相撲」という雑誌を発見しましたという話です。
旭天鵬のことにほとんど触れていなかったので、旭天鵬のことをメインで書こうと思います。
この場所の旭天鵬、初日から6日までは●〇●〇●〇と所謂ヌケヌケの星でした。むしろ前半戦は2勝3敗と黒星先行。この時点でもちろん優勝を予想した人なんて誰一人いなかったのではないかと思います。しかし7日目に白星をあげ、やっとヌケヌケを脱出をしたかと思ったらその後連勝街道を突っ走り、11日目には勝ち越し。ただしこの時点で、前回の記事にあるように単独トップは稀勢の里。しかも10勝1敗と2位集団に2差をつけている状態でした。当然この時点でも旭天鵬の優勝はまだ予想外だったと思います。
そしてこの後も連勝を続け13日目にはついに二桁白星に。そして稀勢の里はというと12日目、13日目と連敗しなんと3敗で並ぶという状況に。ちなみにこの場所の旭天鵬は西前頭7枚目でしたので、13日目までに上位との対戦はなく、14日目に初めて大関との対戦が組まれました。相手は琴欧洲。前日はなかなか寝付けず映画を3本見て、寝たのは午前4時ごろだったそうです。しかしその緊張とは裏腹に琴欧洲戦では見事に上手投げで勝利。同じく3敗だった栃煌山と稀勢の里も勝ち、3敗で3人が並び千秋楽を迎えることになりました。そして千秋楽、栃煌山には琴欧洲が当てられましたがまさかの琴欧洲休場により栃煌山の不戦勝。最低でも栃煌山はこの時点で優勝決定戦出場が決まり、あとの二人は勝たなければ優勝はないという状況になりました。旭天鵬には豪栄道、稀勢の里には把瑠都が組まれていました。
先に登場したのは旭天鵬。関脇豪栄道を寄り切り12勝あげ、優勝決定戦進出が決定しました。残るは稀勢の里。把瑠都との大関対決は土俵際まで押し込んだものの逆転負けで把瑠都に軍配。この瞬間稀勢の里の初優勝は消え、史上初の平幕同士の優勝決定戦が行われることになりました。旭天鵬が勝てば昭和以降史上最年長幕内優勝、栃煌山が勝てば平成18年初場所の栃東以来の「日本出身力士」の優勝でした(この言葉は個人的にあまり好きではないですが…)。勝負はご存じの通り旭天鵬が叩き込みで栃煌山をやぶり初優勝。繰り返しになりますが、序盤黒星先行からの優勝など誰が予想できたでしょう。
そんな旭天鵬でしたが、翌場所は東前頭筆頭で2勝13敗。その後は平幕下位~中位で2桁勝利をあげるなどはありましたが、上位までくると2桁負け越し。最終場所となる平成27年名古屋場所は3勝12敗で十両落ちが決定的になったため、40歳10ヶ月で現役を引退しました。ちなみに安美錦は40歳9か月と惜しくも1か月届かずでした。
2020年初場所終了時点でこの旭天鵬の最年長幕内優勝記録は抜かれていませんが
今後果たして抜く力士が現れるでしょうか。というか抜けるとしたら白鵬なのではないかなと思う私です。でも徳勝龍の件もありますから、まだまだ元気な松鳳山なんかが抜くかもしれないですね。
ダブルワークを始めたのでなかなかブログ更新の時間がとれませんが、春場所が始まったらできるだけ毎日更新したいと思います。無観客試合、どんな感じになるのでしょうね。
それでは、今日はこの辺で。